『倉持仁の「コロナ戦記」』

早期診断で重症化させない治療で患者を救い続けた、闘う臨床医の記録
〈著者〉 倉持 仁
〈ISBN〉
9784910457017
〈Cコード〉 C0036
〈判型〉 四六判並製
〈ページ数〉 224ページ
〈発売日〉 2021年10月18日
〈本体価格〉 1,800円

内容紹介

コロナ治療最前線の現場から見た、患者放棄と政治の無策の実態。医療現場から見た、後世に残すべき記録として、コロナ対策の検証資料として必読の1冊です。
倉持医師は新型コロナ禍のさなか、『Nスタ』(TBS系)で菅前首相、小池東京都知事に辞任勧告してツイッターのトレンド1位になった、コロナで最も注目される医師。その、初の著書です。
患者が自宅に放置される状況に、「国民が等しく、いつでもどこでも医療を受けられるはずの国民皆保険制度を崩壊させる政治でいいのか」と、マスメディアやSNSで訴えながらコロナ治療に奔走してきたこの1年半。薬や医療物資がなくなるなか、PCR検査センターを開設。突貫工事でコロナ病床を建設し、260例の患者を救っていく様子はまさに戦場さながらでした。
早期診断、早期治療で治せるはずの新型コロナでなぜ1万7千人以上の国民が亡くなったのか。日本の医療や政治のあり方を考え直し、同じ過ちを繰り返さないための貴重なドキュメントです。
話題になった著者のツイッターを紹介しつつ、無策の政府に代わって患者のために奔走した理由を生い立ちから明らかにします。

  • はじめに 「患者さんを治すためなら命がけでやれ」医療の師匠に教わったこと
  • 第1章  ドキュメント第5波 現場の惨状を見てください。菅前首相に辞任を突き付けた理由
  • 第2章 「生い立ち」「医学生時代」~闘う臨床医のルーツ~スパルタの父と「人間を診る」吉澤先生
  • 第3章 「臨床医として地域で生きる」 発熱外来をいち早く設置
  • 第4章 ドキュメント第1波、第2波、第3波 検査が足りない――自院にPCRセンターを開設
  • 第5章 ドキュメント第4波、第5波 入院病床建設で確立された治療法
  • 第6章 新型コロナの早期治療法 第6波への備え方と国民皆保険制度を守るために
  • 第7章 臨床医の私が考える地域貢献
  • あとがき わくわくできて人の役に立つことを

プロフィール

倉持 仁

1972年栃木県宇都宮市生まれ。宇都宮高校を経て東京医科歯科大学、同大学院卒業。 東京医科歯科大学医学部付属病院呼吸器内科などを経て、2015年9月インターパーク倉持呼吸器内科クリニック院長。2020年5月民間検査会社にPCR検査委託開始。同年6月東京医科歯科大学との共同研究によりコロナウイルス抗体検査。同年8月コロナ発熱外来サポートデスク、9月コロナ感染者フォローアップ外来を開始、11月国立遺伝学研究所川上先浩一生と研究協力を開始。21年PCRセンター宇都宮稼動。2月コロナ入院病床開設。8月コロナ外来病床開設。9月コロナ重症病床開設。