アーカイブ: BOOK

「戦争がもたらすものを撮る」

沖縄戦映画『島守の塔』監督・五十嵐匠の軌跡
〈著者〉 堀ノ内雅一、五十嵐匠
〈ISBN〉
9784910457031
〈Cコード〉 C0074
〈判型〉 四六判並製
〈ページ数〉 320ページ
〈発売日〉 2022年8月5日
〈本体価格〉 2,300円

内容紹介

コロナ禍による1年8カ月の中断を乗り越えて完成した奇跡の映画『島守の塔』。監督・スタッフ、萩原聖人・村上淳・吉岡里帆らのキャストが「命どぅ宝」(命こそ宝)を伝えたいと困難に挑んだ製作ドキュメント。貴重な製作過程を五十嵐匠監督のロングインタビューを中心に記す。

映画『島守の塔』はウクライナ危機で世界が緊迫する2022年夏から秋に公開される。第二次世界大戦末期に、兵庫県出身の島田叡と栃木県出身の警察部長・荒井退造といった本土から派遣され戦火に散った二人の官僚と沖縄県民の姿を描き、命の大切さを訴える映画。
またこの本は、厳しい日本映画界で30年以上、自分の企画でお金を集めて映画を作り続けてきた監督・五十嵐匠の物語でもある。室田日出男を起用した劇場デビュー作『津軽』から『島守の塔』までの制作秘話を満載。映画人、支援者たちが、映画にかける思いを語る。監督・五十嵐匠の軌跡を立教大学時代からの盟友であるライターの堀ノ内雅一がインタビューした。日本の映画制作の現場で奮闘してきた一映画監督の姿をとおして、日本のコンテンツ作りのあり方にも一石を投じる書です。

登場作品
『津軽』『ナンミン・ロード』『兼高かおる世界の旅』『SAWADA』『地雷を踏んだらサヨウナラ』『天国までの百マイル』『みすゞ』『HAZAN』『アダン』『十字架』『二宮金次郎』『島守の塔』ほか

序章 映画『島守の塔』「1年8カ月」の撮影中断の前に」

第1章『島守の塔』戦争がもたらすものを撮る①~撮影中断の経緯と「命どぅ宝」

第2章「生い立ち」混沌を愛する少年だった

第3章『津軽』『ナンミン・ロード』 「30歳手前で必ず劇場用映画を撮るんだ」

第4章『SAWADA』『地雷を踏んだらサヨウナラ』 戦争と向き合う

第5章 映画監督では食えない

第6章『島守の塔』戦争がもたらすものを撮る② 「瀕死の映画をみんなで救いあげる」

第7章『天国までの百マイル』『みすゞ』『十字架』 『天国までの百マイル』の挫折から地方創世映画へ

第8章『二宮金次郎』 見えてきた新しい映画のかたち

第9章『島守の塔』戦争がもたらすものを撮る③「生きろ! 生きてくれ! 生きて家に帰るんや! 」

終章「自分の中の戦争への思いが『島守の塔』へ集約された」

 

プロフィール

堀ノ内雅一

1958年北九州市生まれ。小倉南高校を経て立教大学文学部日本文学科卒。ノンフィクションライターとして、「女性自身」の人物ドキュメント「シリーズ人間」をはじめ、さまざまな社会現象・事件のなかに息づく人間存在にスポットを当てて取材を続けている。著書に『阿部定正伝』『草原の人 美空ひばりからの手紙」など。

 

五十嵐匠

1958年青森市生まれ。弘前高校を経て立教大学文学部日本文学科卒。在学中から映画制作を始め、89年『津軽』劇映画デビュー。岩波映画で四宮鉄男に師事。TBS『兼高かおる世界の旅』にもスタッフとして参加する。監督作品に『SAWADA』『地雷を踏んだらサヨウナラ』『みすゞ』『二宮金次郎』など。最新作に『島守の塔』。

 

『倉持仁の「コロナ戦記」』

早期診断で重症化させない治療で患者を救い続けた、闘う臨床医の記録
〈著者〉 倉持 仁
〈ISBN〉
9784910457017
〈Cコード〉 C0036
〈判型〉 四六判並製
〈ページ数〉 224ページ
〈発売日〉 2021年10月18日
〈本体価格〉 1,800円

内容紹介

コロナ治療最前線の現場から見た、患者放棄と政治の無策の実態。医療現場から見た、後世に残すべき記録として、コロナ対策の検証資料として必読の1冊です。
倉持医師は新型コロナ禍のさなか、『Nスタ』(TBS系)で菅前首相、小池東京都知事に辞任勧告してツイッターのトレンド1位になった、コロナで最も注目される医師。その、初の著書です。
患者が自宅に放置される状況に、「国民が等しく、いつでもどこでも医療を受けられるはずの国民皆保険制度を崩壊させる政治でいいのか」と、マスメディアやSNSで訴えながらコロナ治療に奔走してきたこの1年半。薬や医療物資がなくなるなか、PCR検査センターを開設。突貫工事でコロナ病床を建設し、260例の患者を救っていく様子はまさに戦場さながらでした。
早期診断、早期治療で治せるはずの新型コロナでなぜ1万7千人以上の国民が亡くなったのか。日本の医療や政治のあり方を考え直し、同じ過ちを繰り返さないための貴重なドキュメントです。
話題になった著者のツイッターを紹介しつつ、無策の政府に代わって患者のために奔走した理由を生い立ちから明らかにします。

  • はじめに 「患者さんを治すためなら命がけでやれ」医療の師匠に教わったこと
  • 第1章  ドキュメント第5波 現場の惨状を見てください。菅前首相に辞任を突き付けた理由
  • 第2章 「生い立ち」「医学生時代」~闘う臨床医のルーツ~スパルタの父と「人間を診る」吉澤先生
  • 第3章 「臨床医として地域で生きる」 発熱外来をいち早く設置
  • 第4章 ドキュメント第1波、第2波、第3波 検査が足りない――自院にPCRセンターを開設
  • 第5章 ドキュメント第4波、第5波 入院病床建設で確立された治療法
  • 第6章 新型コロナの早期治療法 第6波への備え方と国民皆保険制度を守るために
  • 第7章 臨床医の私が考える地域貢献
  • あとがき わくわくできて人の役に立つことを

プロフィール

倉持 仁

1972年栃木県宇都宮市生まれ。宇都宮高校を経て東京医科歯科大学、同大学院卒業。 東京医科歯科大学医学部付属病院呼吸器内科などを経て、2015年9月インターパーク倉持呼吸器内科クリニック院長。2020年5月民間検査会社にPCR検査委託開始。同年6月東京医科歯科大学との共同研究によりコロナウイルス抗体検査。同年8月コロナ発熱外来サポートデスク、9月コロナ感染者フォローアップ外来を開始、11月国立遺伝学研究所川上先浩一生と研究協力を開始。21年PCRセンター宇都宮稼動。2月コロナ入院病床開設。8月コロナ外来病床開設。9月コロナ重症病床開設。

 

日本の医療崩壊をくい止める

「コロナ禍の医療現場」からの警鐘と提言
〈著者〉 本田宏・和田秀子
〈ISBN〉
9784910457000
〈Cコード〉 C0036
〈判型〉 四六判並製
〈ページ数〉 272ページ
〈発売日〉 2021年2月12日
〈本体価格〉 1,900円

内容紹介

なぜPCR検査数が増えないのか? なぜ保健所は減ってしまったのか? なぜすぐに病床数を増やせないのか? 勤務医として約20年間、医療危機を訴えてきた本田宏が、新型コロナ禍で崩壊の危機に瀕する日本医療の、根本にある問題を解き明かす。医療や福祉の予算を抑制する「医療費亡国論」の呪縛を解き、日本を安心して生きられる社会にするために欠かせない1冊。コロナ禍の医療従事者が訴える「医療崩壊」の実態も取材。今こそ、日本の医療・福祉のあり方を考え直してみませんか?

  • はじめに 新型コロナ禍で可視化された日本医療の貧困
  • 序章 医療崩壊のツケを国民が払わされる
  • 第1章 ルポ 新型コロナで崩壊していく医療現場
  • 第2章 繰り返されてきた医療崩壊
  • 第3章 医師を追い込み、患者を危険にさらす「医師の過酷な働き方」
  • 第4章 「日本の少ない医療費が患者を、医師を苦しめる」
  • 第5章 切り捨てられる地域医療と患者たち
  • 第6章 公立・公的病院の独法化で起きること
  • 第7章 医療再生のための提言
    • 第1部 医療関係者からの提言
    • 第2部 医療・福祉を削減するこれまでの大きな流れを変えるために

プロフィール

本田宏

1954年福島県郡山市生まれ。医師(外科医)。1979年弘前大学医学部卒業後、同大学第一外科入局。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、1989年埼玉県済生会栗橋病院外科部長に。2001年同病院副院長を経て、前埼玉県済生会栗橋病院院長補佐。NPO法人医療制度研究会副理事長。医療現場での経験から長年、医師不足や医療費抑制の問題を訴えてきた。著書に『本当の医療崩壊はこれからやってくる!』(2015年洋泉社刊)、『高齢期社会保障改革を読み解く』(共著、2017年自治体研究社刊)、『Dr.本田の社会保障切り捨て日本への処方せん』(2018年自治体研究社刊)など。

和田秀子

一般社団法人ままれぼ出版局代表。出版社やWeb制作会社を経て2010年よりフリーランスライターに。以後、人物ルポや、移民労働問題・食・基地問題・原発事故・医療などの問題を中心に取材を重ね、週刊誌などで執筆。2019年に「一般社団法人ままれぼ出版局」を起ち上げ、被ばく問題などを扱う雑誌やブックレットを発刊している。